私は、理学療法士として脳卒中の方を専門でリハビリや、リハビリを受けられている方が『何のためにリハビリをしているのか?』を明確にし、自分自身のためのリハビリ目標サポートを行っています。
「リハビリをする上で目標設定は大切だと思うけど、今の目標ではダメなの?」
この様に思っている方も少なくないのではないでしょうか?
私が「今の目標ではダメです」「上手くいきません」と説明をするより、実際にリハビリ目標サポートを通して大きな変化を遂げられたクライアントの生の声をお届けします。
先日ご紹介させていただいた、「リハビリ目標サポートでご一緒している方の感想を紹介①」のA氏の生の声を紹介します。
リハビリ目標の“見える化”による変化:脳卒中 発症4年 A氏
目標サポートにより、目標シートを作成していく中で『石飛さんに話を聞いてもらえたこと』これが大きかったですね。
必ず肯定してくださるんです。それで調子にのっていろいろ話をする中で「お風呂入れたらなぁ」と私の心の奥底の本音がポロッと出ちゃいました。
そして、目標シートを作成して“見える化”をしてくれました。
お風呂の浴槽に入るためには、何をどのように自分がとらえていて、どうなったのかが一目瞭然でした。自分の中の何かが変わるような感覚で、ものすごく新鮮でした。
あとは、訪問の療法士さんが浴槽に入るための評価をしてくれ、リハビリで具体的な指導をしてくれて「意外にできるじゃん」と実感できる様になりました。
リハビリ目標サポートを作成して一気に変わりましたが、昨年まではバリアフリーのホテルに宿泊したと時の1回だけしか入浴して浴槽に入ったことがなかったんです。
お湯を張った自宅の入浴は1回もできなかったんです。
今では週3回の入浴のうち、1回は浴槽に浸かっています(笑)
家族からは「今日は湯船だね」入浴剤は何にする?」と絵に描いたような変わりぶりです。
笑っちゃいますけど、以前は会話不足でイライラしていたことでも、“できること” “できないこと”を共有することで、ストレスが減ってお互い出てくる言葉が「ありがとう」に変わりました。
今回で入浴の目標を達成してからの変化はそのほかにもあるんですよ。
入浴ができる様になったら、次は、屋内歩行(安全に)からの庭先を駐車場移動(安全に)ができそうな気がします。
今は外出する時に駐車場まで安全に移動しないといけないので、その目標を達成するための自分自身のための目標を達成するための目標設定をしています。
思えば、入院した時から「どんな目標ですか?」と療法士から聞かれましたがその度に『安定して歩きたい』の一点張りでした。
そして療法士からは「Aさんが考える安定した歩きとは何ですか?」と逆ギレされたことがあります。しょんぼりした思い出です。
この経験から安定とかできないことを求めてはいけない、迷惑をかけなければ生きてゆけない人間になったんだと考える様になりました。
そんな考えが根底にあったんだと思います。
今は【できるかもしれない】と気持ちが変わっています。
まとめ
リハビリ目標サポートをする中でA氏が自分自身のための目標が明確になり、リハビリをしている意味で迷わずに進むことができています。
きっとこれは、「なんのためにリハビリをしているのか?」「自分自身が何をしたいのか?」がわからないままだと、いつまで経っても迷いながらリハビリをしてこの様な気持ちにはなっていなかったと思います。
今では、表情や言葉、そして行動全てに変化が出ており、周りを巻き込みながらA氏の目標に向かって楽しく進んでいる様に見えます。
次の目標に向かっているA氏を、これからも全力で心を込めてサポートしていただきます。
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