リハビリ目標サポートでご一緒している方の感想を紹介①

事例紹介事例紹介
リハビリを受けているA氏
リハビリを受けているA氏

今行っているリハビリってなんのためにしているんだっけ?

特に退院後のリハビリを長年受けているで、このように疑問や不安を漠然と感じている方に多い印象です。

そして、このように不安や疑問を感じながらリハビリをしている方は結果的にリハビリ前進できているケースは非常に少なく感じています。

それだけ、リハビリをする目的を自覚しているかどうかは重要なことになります。

みなさんはいかがですか?

今回は、リハビリ目標サポートさせていただいている方の変化と感想をご紹介します。

リハビリ目標サポートの概要

リハビリ目標サポートとは、漠然とリハビリを受け「このリハビリってなんのためにしているんだろう?」「うまく行っているかわからない」「リハビリっていつまで続ければいいんだろう?」と不安や疑問を感じている方に目的を持ったリハビリをしていただくための目標共有シートを作成する形でのサポートです。

リハビリとは『手段』であり、手段を決めるためには『目標』を具体的にすることが必須で、目標を具体的に決めるためには『目的(自分自身がどうなりたいか?)』がなければ意味がなかったり、迷ってしまいます。(図を参照)

サポートとしては、カウンセリングを通して「自分自身について知る(不安や興味)」ことから始め、「具体的な目標を”見える化”」していきます。

目標を具体的に見える化することで、家族やリハビリ、ケアマネなど誰が見てもこれが「〇〇さんの目標だ‼︎」と同じ方向を向いてサポートができるようになり、目標達成に向けて最短距離になります。

そして、迷わず着実に前に進めるようになるんです。

実際にサポートしている方の変化を感想

ここからは実際にリハビリ目標サポートでご一緒している方の変化と感想をご紹介していきます。

A氏:小脳梗塞 60代 女性

発症から4年経過している方で、訪問リハビリとデイサービスを利用されています。

リハビリでは身体機能向上を目的に訪問でのリハビリや自主リハビリを行なっており

「体が良くなればもっと楽に生活ができる」

という想いで4年間リハビリを継続していました。

しかし、リハビリ内容がマッサージ⇨ストレッチ⇨立位練習⇨家の中の歩行練習と変わらず、身体機能も大きく変わっている様子がなく不安を感じるようになり相談を受けました。

カウンセリングの中でA氏の言葉「体が良くなればもっと楽に生活ができる」という言葉が引っかかったため

楽に生活ができることでA氏はどうなりたいのですか?

と聞きました。すると、

主人にいつも見守ってもらって、負担をかけているんです。だから体を良くすることで主人の負担を無くしたい

と本音を話していただけました。

リハビリをしている目的は「家族へ負担を減らしたい」というA氏の想いだったんです。

この目的がリハビリをする軸となり、あとは具体的にどんな場面で負担をかけていると感じているのか?負担をかけているんじゃないかと感じる場面の優先順位をつけ、解決に向けての「目標を形にする(見える化)」作業になります。

目標シートはA氏にとって大切だけど、ご主人に迷惑をかけていると感じている【入浴動作】で作成しました。

浴槽に入り体を洗うまでを細かく構成要素として細分化し、現状自分でどのくらいできるのか?全て自分で行わないといけないのか?などA氏と細かく話し、A氏オリジナルの目標シートが完成しました。

すると、A氏から

お風呂入る動作で解決しないといけないポイントがわかりました‼︎

今までは漠然とできないだろうな・・・で諦めていたけど、意外にやれているところは多いですね

など気づきがあったようです。

そして、目標シートを訪問療法士に共有すると実際に評価をしてもらえるようになり、体の使い方や浴槽への入り方を工夫すれば一人で入浴ができることがわかり、目標シート作成から1ヶ月で自宅で入浴ができるようになりました。(ご主人の少しの見守りあり)

4年間自宅で入浴できなかった方が、たった1ヶ月で入浴ができるようになったんです。

目標達成した時の、A氏の笑顔や喜びの言葉は一生忘れないと思います。

目標サポート受けてみてのA氏の感想

目標サポート受けて具体的によかったこと

無理だと思っていた、浴槽での入浴が、目標設定をしたことで、自分、リハビリスタッフ、家族を巻き込んで、不安に感じていたことが、それぞれの立場で解消されたこと。

まとめ

初めにも書きましたが、リハビリは一つの手段であり、具体的なリハビリ方法にするためには目標設定が大切になります。

目的となる「なんのためにリハビリをするのか?」や目的に近づくための「目標が具体的に立てられているのか?」そして、目標を各サービスで共有することで本人もですが、家族、療法士やケアマネも悩まずリハビリやサポートができるんじゃないでしょうか。

実際A氏と一緒に目標サポートで関わる中で不安が明確になり、少しずつやるべきことがみえ、A氏の行動も変わってくる様子を目の当たりにして一緒に喜び合えることに本当にやりがいを感じています。

多くの方が「なんのためにリハビリをしているのか?」が明確に言えるようになるためのサポートをこれからもしっかり行なっていきます。

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