脳梗塞後のリハビリ方法に対する悩みは誰もが持っています。
そのリハビリ方法に対する悩みを解決しようと、闇雲に自己流で頑張っている人もいます。
しかし、いくら頑張ってもその方法が効率の悪いものだと、なかなか「楽に動ける」といった効果がついてこない可能性もあります。
それはとても勿体無いです。
今回は、リハビリ方法について効率の良いリハビリ法と非効率なリハビリ法をまとめています。
最後まで是非お読みいただき、悩んでいる方は今のリハビリと比べてみて見直すきっかけにしてください。
効率の良いリハビリ方法 4選
効率の良いリハビリ法を4つご紹介します。
今のリハビリ法でうまくいかない方は、是非比べてみてください。
- リハビリの目標時間を決める
- 隙間時間を使う
- 脳の働きに合わせたリハビリ方法を行う
- 「覚える」のではなく、「思い出す」再現することに力を注ぐ
1. リハビリの目標時間を決める
自宅での自主リハビリはダラダラするより、目標時間を決めて短時間でも集中して行った方が効果的です。
- 毎朝30分は自主リハビリを行う
- 寝る前には手足を伸ばしてリラックスさせる など

脳梗塞後のリハビリについては、運動量や使用頻度が多ければ多いほど変化は大きいと言われています。
しかし、それと同時に「どんな自主リハビリ内容」を「どれだけ集中して行えるか」といった質の部分もとても重要になります。
目標時間については、一人で考えれるものではなくリハビリ専門家による評価があるからこそ適切な時間を設定することができます。
『いつまでにどんな動作を獲得するのか』を決めることでやることが明確になり、スムーズにリハビリを行うことができます。
2. 隙間時間を使う
リハビリとは理学療法士や作業療法士と一緒にリハビリをする時間や、時間を作って体操や決められた自主練習をする時間のことだけを言いません。
例えば、起床時、家事を行っている時、食事前、デイサービスに行く前など、ほんの5分であっても少し体を動かすことはできます。
介護保険リハビリなどは1回40分を週に1〜2回程度です。1ヶ月計算だと5時間程度しかリハビリをしないことになります。
しかし、隙間時間を有効活用できれば、5分✖︎10隙間時間=1日50分のリハビリとなり、1ヶ月で考えると25時間のリハビリ時間となります。
数字だけみてもやるべきですね。

3. 脳の働きに合わせたリハビリ方法を行う
勉強方法などでもよく言われていることで、「夜暗記をすると覚えやすい」と言われています
これは睡眠時に記憶を整理するという脳の働きがあるからなのです。
そして、夜は純粋に体も疲れているので運動をするよりも復習や脳に記憶をとどめておく準備をした方が効率的になります。
反対に朝は、脳がリセットされ集中できる時間帯になります。
昨日行ったリハビリを復習する時間として使うと、より効果的になります。

4.「思い出す」再現することに力を注ぐ
リハビリとは理学療法士や作業療法士と一緒に行うものだけではありません。それだと『リハビリスタッフがいないとできない動きを覚えるだけ』と脳が学習します。
特に自宅でのリハビリは、リハビリスタッフがいなくても「思い出す」ことができるといったことが重要になります。なぜなら、リハビリスタッフ関われるのは1週間の間のたった1〜2回(1回40分)で、それ以外の時間はご自身で生活をしないといけないからです。
なので、リハビリで行った内容をいかに「思い出し」再現できるかといった事に力を注ぐ必要があります。

効率の悪いリハビリ法 3選
効率の悪いリハビリ方法を3つご紹介します。
脳梗塞後のリハビリがいくら頑張ってもうまくいかない方は、もしかすると当てはまっているかもしれません。
- リハビリを受けただけで、リハビリをしたと満足している
- なんで体が変化したか原因を理解しようとしない
- 1回のリハビリで全てを解決しようとしている
1. リハビリを受けただけで、リハビリをしたと満足している
外来リハビリ、訪問リハビリ、通所リハビリ、自費リハビリどんなリハビリでも、リハビリを受けただけで満足している方は要注意です。

リハビリを受けて「動かされてる」「実際に楽に動けた」など一時的な変化により、リハビリを受けることが目的になってしませんか。
リハビリを受けることで満足している方は効果が薄れる可能性が高いです。
そして結果的に、「今通っているリハビリが悪い」「もっと効果の出るリハビリ施設を探す」などリハビリ施設の問題にしていろんな施設を周ることになります。
リハビリ内容だけに捉われるのではなく、自分自身で考え学習するためには何が必要なのか?をもう1度考えてみましょう。
リハビリ内容だけが問題になっていないはずです。
2. なんで体が変化したか、原因を理解しようとしない
リハビリの成果が出たり、出なかったりした時んみなさんはどんなことを考えていますか。
- 「たまたまうまくできた」、「たまたまこのリハビリは合わなかった」と考える
- 「うまくいった原因は意識して足の裏の感覚を意識できたから」、「うまくいかなかったのは周りに目がいってしまって、感覚を感じながら動けなかったからかもしれない」と考える
今後のリハビリがうまくいく人はどちらだと思いますか?
後者(赤字)の考えの方の方が間違いなく今後のリハビリがうまくいきますね。
原因がわかるということは、自分の体のことを理解しているという事になります。
また、自分の体を理解しているということは変化への気づきも見つけやすくなります。
こういった体の変化をノートなどにまとめておくと、いつでも振り返りができますね。

3. 1回のリハビリで全てを解決しようとしている
一回のリハビリで全てを理解しようとしても脳は学習しません。
かえって時間がかかってしまい、効率が悪くなります。
歩く悩みでお困りなら歩く悩みが起きている原因を把握して、根本から解決していくことが重要になります。
その根本的な原因は歩き方かもしれませんし、立ち方、立ち上がり方かもしれません。また、筋力の問題や感覚の問題の可能性もあります。
闇雲に繰り返しのリハビリを行なっていてもいつまで経っても解決しません。
しっかり評価して今の悩みの原因がどこからきているかを徹底的に修正していくことは重要なことになります。
あなたはコツコツ毎日前進できていますか?

まとめ
いかがでしたか。
「リハビリは脳への学習をすること」
脳梗塞後のリハビリがうまくいかない人は非効率なリハビリを頑張られている可能性があります。
そして、リハビリ内容云々の前に誰でも意識できること、やり方によって「うまくいかない」「楽に動けない」という経験をされていたかもしれません。
今一度ご自身のリハビリが「非効率的になっていないか」、「効率的にするにはど何を変える必要があるのか」を考えてみてみてください。
もし今のリハビリが不安と思っている方は、いつでも相談は受け付けています。
話をすることで現状を理解することができ、何をすればいいかが明確になります。
まずは小さなアクションでも構いません。一歩踏み出してみましょう。
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